箱根の湯元についてのお話その1 箱根湯本と箱根の湯元
これから、箱根の湯元のお話をします。「え!? 箱根湯本温泉の話ですか?」と、おっしゃる方へ。
…いえいえ。箱根湯本温泉を含む、箱根の湯元(=箱根において温泉の湧いているところ)に関するお話です。
ところで…細かい事ですが、たまに箱根湯本温泉の事を「箱根湯元温泉」と書かれているのを見かける事がありますが、正しくは「箱根湯本温泉」です。「湯本」でも「湯元」でも意味は同じなので、どちらを使ってもかまわないのかもしれませんが、箱根湯本温泉の場合は地名になっていますので、気をつけた方がいいかもしれません。
それに、このお話において、「箱根(の)湯本(温泉)」と「箱根の湯元(=箱根において温泉の湧いているところ)」をごっちゃにして使うと話がややこしくなりますので、あえて表記を厳しくしました。
(ちなみに、日光の湯元温泉は「日光湯元温泉」で正しいそうです)
箱根の湯元のお話その2 箱根の湯元とその効能
箱根の湯元と言ってまず頭に浮かぶのは、箱根七湯かと思います。
箱根七湯 とは、箱根湯本温泉 ・塔之沢温泉・宮ノ下温泉 ・ 堂ヶ島温泉 ・底倉温泉 ・木賀温泉 ・ 芦之湯温泉 の事です。その7ケ所の温泉に姥子温泉を入れて、「箱根八湯」という事もあるとの事です。さらに、箱根八湯に小涌谷温泉・強羅温泉・大平台温泉・宮城野温泉・二ノ平温泉・仙石原温泉・湯ノ花沢温泉・芦ノ湖温泉・蛸川温泉の9ケ所を入れて「箱根十七湯」、それからさらに、大涌谷温泉・湖尻温泉・早雲山温泉の三ヵ所を入れて「箱根二十湯」と言うそうです。
さすが温泉地・箱根。名の知られた湯元だけでも、これだけあるのですね。そこまで聞くと気になるのは、泉質と効能ですよね。
箱根には湯元が多いのでここでは箱根十七湯を取り上げて、泉質・泉温・効能を抜粋して箇条書きにすると、下記のとおりになります。
湯本温泉
●泉質:単純温泉・アルカリ性単純温泉・ナトリウム-塩化物泉
●泉温:30〜80℃
●効能:神経痛、関節痛、慢性消化器痛、冷え性
大平台温泉
●泉質:単純温泉・アルカリ性単純温泉
●泉温:50〜63℃
●効能:神経痛、関節痛、慢性消化器痛、冷え性
塔之沢温泉
●泉質:ナトリウム-塩化物泉
●泉温:35〜73℃
●効能:神経痛、関節痛、慢性消化器痛、冷え性
宮ノ下温泉
●泉質:ナトリウム-塩化物泉
●泉温:24〜96℃
●効能:神経痛、関節痛、冷え性、痔疾、慢性皮膚病、慢性婦人病、高血圧症
堂ケ島温泉
●泉質:ナトリウム-塩化物泉
●泉温:50〜80℃
●効能:神経痛、関節痛、冷え性、痔疾、慢性皮膚病、慢性婦人病、高血圧症
底倉温泉
●泉質:ナトリウム-塩化物泉
●泉温:62〜97℃
●効能:神経痛、関節痛、冷え性、痔疾、慢性皮膚病、慢性婦人病、高血圧症
木賀温泉
●泉質:単純温泉・アルカリ性単純温泉
●泉温:20〜80℃
●効能:神経痛、関節痛、冷え性、痔疾、慢性皮膚病、慢性婦人病、高血圧症
宮城野温泉
●泉質:単純温泉・アルカリ性単純温泉
●泉温:43〜68℃
●効能:神経痛、関節痛、冷え性、痔疾、慢性皮膚病、慢性婦人病、高血圧症
強羅温泉
●泉質:酸性ナトリウム-カルシウム-マグネシウム硫酸塩泉
●泉温:50〜90℃
●効能:神経痛、関節痛、冷え性、痔疾、慢性皮膚病、慢性婦人病、高血圧症
二ノ平温泉
●泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
●泉温:40〜80℃
●効能:神経痛、関節痛、冷え性、痔疾、慢性皮膚病、慢性婦人病、高血圧症
小涌谷温泉
●泉質:単純温泉・アルカリ性単純温泉・ナトリウム-塩化物泉
●泉温:40〜96℃
●効能:神経痛、関節痛、冷え性、痔疾、慢性皮膚病、慢性婦人病、高血圧症
芦之湯温泉
●泉質:単純硫黄泉(硫化水素型)・単純温泉
●泉温:26〜84℃
●効能:神経痛、関節痛、冷え性、痔疾、慢性皮膚病、慢性婦人病、高血圧症
姥子温泉
●泉質:単純温泉・アルカリ性単純温泉
●泉温:44〜63℃
●効能:神経痛、関節痛、冷え性、痔疾、慢性皮膚病、慢性婦人病、高血圧症
湯ノ花沢温泉
●泉質:単純硫黄泉(硫化水素型)
●泉温:52℃
●効能:神経痛、関節痛、動脈硬化症、慢性皮膚病
仙石原温泉
●泉質:カルシウム−硫酸塩泉
●泉温:57℃
●効能:神経痛、関節痛、動脈硬化症、慢性皮膚病
芦ノ湖温泉
●泉質:単純温泉・アルカリ性単純温泉・ナトリウム-塩化物泉
●泉温:60℃
●効能:神経痛、関節痛、動脈硬化症、慢性皮膚病
蛸川温泉
●泉質:カルシウム-硫酸塩泉
●泉温:42〜64℃
●効能:神経痛、関節痛、動脈硬化症、慢性皮膚病